ただ並べてんじゃないのよ!【書店さんのワザ 話題書平台編】
2020.07.23
さて皆さん、書店の棚にはいろんな名称があります。書店によっても呼び名が違うこともあります。 棚、棚前平台、エンド台、話題書台、店頭台、ワゴン、テーブル、ファサード・・・ 今回は話題書平台の陳列技を紹介します。 下記の左の風景はよく見るものですよね。そして左手前に明日香出版社の『雑談の一流二流三流』が平積みされています。「なんだ、隅のほうじゃないか。真ん中の一等地のほうがいいに決まってる」と思ったあなた。違うんです。 実は配置には書店さんの期待が込められているのです。漫然と並んでいるわけではないのです。 下記右の図をご覧ください。これが、「商品の売りたい順」配置図です。 【一列目】 まず、手前1列目が一等地です。これはお分かりですね♪ 当店は左方面に入り口があり、お客さんは左からやってきます。つまり1番が最初に目につきやすいのです。 そして反対側が2番。端っこは手に取りやすいのです。3~5は他のお客さんが平台前に立つと取りにくいなので次順となります。たまにお客さんが本の上に鞄を置いてますが、やめてほしいです。肉屋で肉の上に鞄を置かないですよね(-.-) 【二列目】 端は取りやすいので6,7の順に良い場所です。真ん中も一列目と同じ理由で8~10。 【三列目、四列目】 面白いのは13と16。前から3列目は本が取りにくいですよね。実はここにはランキング上位の本が入ります。売るための工夫をしなくてもお客さんが目的買いするような本です。 少々取りにくくても関係なく売れる本です。在庫も豊富なので高く積み上げられていることもあります。 というわけでこの日のビジネス書話題書台では『雑談の一流二流三流』が一番お奨めだということになります。ありがとうございました!書店の陳列もよく見ればまだまだ面白い仕掛けがいっぱいあります! ぜひ、書店探索をしてみてください。![]()
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