昨日は終日雨でした。雨はあまり好きではありません。でもこれがないと生きてゆけません。
雨と言えば雲竜図。葛飾北斎が93歳で最後に描いたのも雲竜図でした。
さて、京都の二条城の手前に神泉苑という庭園があります。平安時代当初は現在の16倍の大きさでした。ここには龍神が棲んでいるといわれ、慈雨の祈りが捧げられていたそうです。初期は御所の貴族たちの休み処としてうつくしく飾られていました。しかし、時代と共に徐々に平安京の治安は荒れ、庭園は見る影もなくなったそうです。やがて庶民のゴミ捨て場と化してしまいました。後に二条城の築造に伴って縮小され、現在の姿になったそうです。
神泉苑-平安時代は天皇のための庭園(京都府)| 庭園ガイド (garden-guide.jp)
1万年前、京都は湖底でした。
陸の隆起で持ち上がり、土地が露出して盆地が生まれました。
ですので、良い表現で言えば、地下水が豊富。京都三名水は今でも残ります。
京都御所隣りの梨木神社境内にある「染井」は今でも美味しいです。
悪く言えば、じめじめむしむしした湖底風土です。
夏は蚊が発生し、流行病も頻繁に起こったそうです。
紫式部の「源氏物語」にも多くの記述があります。
48 『源氏物語』に描かれた病気 – 『源氏物語の謎』増淵勝一 著 – 国研ウェブ文庫 – 国研出版 (onvisiting.com)
京都の完成には多くの血が流れたと言われていますが、その後の苦労も絶えなかったようです。