オリジナルコラム

出版がわかる!企画から書店販促のすべて

著者も本を売る時代です ~著者の告知活動~

2022.04.04

著者は執筆が終わって校正作業が終わるとあとは本の完成を待つことになります。
最近、著書の内容を熱心に案内している著者がネット上でも増えています。
出版社は書店への販促が中心で、著者の告知活動は読者に向けてのものです。両者がうまくかみ合えば、相乗効果となってさらに本が売れる可能性が高まります。
今回は4月新刊『場づくり仕事術』の著者矢野圭夏様の告知活動を紹介します

【「来年の春に出版します!」と宣言】

 昨年、原稿執筆中にお仲間とのネットミーティングの場で「実は、来年の春に出版します!」と宣言されました。自分への約束事でもあり、お仲間にも報知されることで出版の意思が固いことを報じられました。「楽しみにしています」「絶対買うね!」等、応援コメントの書きこみが多数ありました。 しかし、その後原稿完成までには数度の挫折があり、何度か気持ちが途切れそうになったこともありましたが、この宣言とお仲間の応援が矢野様を支えたのだと思います。

【全国各地の書店へ訪問を計画】

 原稿が入稿されると書店への挨拶の計画を組まれました。地元の書店さんへは事前に挨拶に行かれました。書店さんは地元の著者を大切にされます。今回も歓迎されて、非常にうれしかったとの報告がありました。 配本後は全国各地の書店さんへ出張訪問したいので、伺えるお店を教えてほしいとの相談がありました。明日香出版社の営業部は日頃から全国各地の書店さんと連絡を取っているので、どの書店さんへ行かれても歓迎される自信があります。東京での書店さん巡りでは私が付き添うことにしています。

【著者が手書きPOPを作成】

 POPは手書きのものが店頭では非常に目立ちます。また、著者自ら作成したPOPは熱意の表れとして好意的に受け止められ、良い場所での平積みとなる可能性があります。矢野様は小型の色紙を買われて、メッセージを書かれました。1枚1枚、メッセージが異なるのも遊び心が溢れています。

【“1万人に届けよう”キャンペーンで語り合う仲間を募集】

 矢野様は「『場づくり仕事術』を1万人に届けよう」キャンペーンをネットで立ち上げました。仲間で話し合い、本書の読者を増やすための方法を考えたり、各地の書店さんの陳列状況を報告しあったりして盛り上げましょうという企画です。参加者はすぐに増えはじめ、賑やかなものになると思います。

【場づくり仕事術オンラインセミナーで読者サービスを開始】

本書を買った方に場づくりの技術を身につけていただくためのセミナーです。本書では書けなかった内容や聴講者からの質問に答えたりする企画で、読者へのフォローも行われます。

本書の読者サービスページ

特典は2つ用意

【書籍が自宅に届き、“開封の儀”を動画にアップ】

 書籍が完成すると著者へは献本が届きます。荷物がご自宅に届き、開封する場面までを動画にされてアップ。「4月5日から発売開始です!」とアピールされました。  記念の記録のためと思いつくった動画には多数のお祝いコメントが寄せられ、想定外の大きな反応に感動されたそうです。

以上のように様々な告知活動を展開されています。  

しかもその場の思いつきではなく、原稿執筆に入る企画書の時点で告知活動をいつにするのかを計画されていたそうです。さすが、『場づくり仕事術』の著者で雰囲気づくりのプロです。  

出版社の営業部でも販促活動は行われますが、あなたの本だけを重点的に販促してくれるということはありません。しかし、購読者を増やすための活動や、書店へ挨拶に行ったりという地道な努力が実を結んで売れが伸びてくれば、注目されるようになります。  著者は執筆したら終わりではなく、同時に告知活動も考えて、自ら本を売る時代になっているという認識が必要なように思われます。  

販促活動の詳細は以下の著者ホームページをご覧ください。  https://manablegate.com/

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