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クモと暮らす

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もうすぐハロウィンですね。猫や魔女、クモの飾りを街中でちょくちょく見かけるようになりました。

ちなみに私は小さい頃、クモがとても苦手でした。
理由は単純に見た目です。あと、はねるからです。

今もそうなのですが、急に飛び上がったり動き出したりするものが得意でないのです。びびっちゃいます。
ほんとうに苦手なので、鍵っ子だった小学校低学年の頃、やや大きめのクモとおうちの中で対峙してしまったときは混乱の末に親の帰宅を泣きながら待っていました。当然、びっくりされました。

克服までには大きく2つの段階があったように思います。
1段階めは芥川龍之介の『蜘蛛の糸』を読んだ後(信仰心というか、退治することへの罪悪感の芽生え)。
2段階めは社会人としてある程度年次が進んで職場の後輩に虫退治を頼まれるようになってから(義務感で致し方なく)。
お酒を飲むようになると食べられないものが一気に減るのと同じかんじでしょうか。こういう苦手感覚の鋭敏さも和らいでくる時があるのかもしれませんね。

現在、我が家(アパート)では知りうる限り3匹のクモをお散歩させています。
うち1匹は子グモ時代から一緒にいます。
先日もテーブルに登場したクモくんが花瓶の花に駆け寄る様子を見て、ふとかわいいなと思いました。
ガス台やお風呂場など、危ないところにも基本的に近づきません。賢い子です。

あと彼ら、自分がいるところには基本的に近寄りません。やはり人間は大きくて怖いんでしょうね。
汚い家なので、取りあえず極寒の季節が来るまでは仲良く4人暮らし(?)を続けようと思います。

ただ、俗に言うアシダカ軍曹はまだ克服できません。
前職で地方に赴任していた時にはマンションのエレベーターで遭遇し、震え上がりました。
あれはまだちょっと厳しい……。よいこなのはわかっているのだけれど……。

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