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【新連載/第10回】読み手の心に響くストーリーテリング技術

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この連載ブログは、「あなたの人生、そしてあなたの会社の『ブランド』を、本にしませんか?」という提案のもと、あなたの中にある「遺産」(経験、知見、価値観、想い)を、あなただけの「一冊の本」として、未来へ遺すためのお手伝いをする全30回のシリーズです。「本」という形を通して、あなたの人生、そしてあなたの会社の「ブランド」を、より豊かに、そして後世に伝えていきましょう。今回は第2部、第10回目です。(過去記事:第1回 / 第2回 / 第3回 / 第4回 / 第5回 / 第6回 / 第7回 / 第8回 / 第9回 / 第10回 / 第11回 / 第12回 / 第13回 / 第14回 / 第15回

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『あなたの人生を、最高傑作に。~人生を編集し、未来へ遺す30のヒント~』
第1部:あなたの中に眠る「遺産」を発見する(1〜5回)
第2部:自分史を編み、未来へ遺す(6〜15回)
第3部:ブランドストーリーを紡ぎ、未来へ繋ぐ(16〜25回)
第4部:「本」が繋ぐ、過去・現在・未来(26〜30回)

【 今回は第2部の10回目です 】

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    読み手の心に響くストーリーテリング技術

    読者を引き込む文章を書くには?

    前回は自分史の「型」を選ぶ方法を紹介しました。次のステップは、その型をどう“生き生きとした物語”に仕上げるかです。単なる出来事の羅列ではなく、読む人の感情に訴えかける――これこそが「ストーリーテリング」の真髄。今回は、物語を紡ぐ際に役立つ基本要素や表現のコツをわかりやすく解説します。

    ストーリーテリングの基本

    優れたストーリーには、以下の3つが欠かせません。

    明確なテーマ

    あなたのエピソードで「一番伝えたいこと」は何でしょうか? たとえば「家族の絆」「挑戦と挫折」「夢に向かう情熱」など、ぶれない軸を定めます。

    共感できる主人公

    あなた自身、または物語の中心人物の“人間味”を丁寧に描きます。喜びや迷いなど、人間らしい感情が伝わると読者が応援したくなります。

    起承転結(または序破急)の流れ

    物語の序盤で状況を示し、途中で葛藤やトラブルを経て、最終的に解決や結末へ向かう明確なストーリーラインを用意しましょう。

    心に響く表現技術

    テーマを決めたら、読者を物語の世界に引き込むためのテクニックを活用してみてください。

    五感を使う描写

    「あの日の潮風は、少し湿り気のある涼しさだった」など、視覚だけでなく、音・匂い・触感などを盛り込むと、その場の空気感が読者の中に立ち上がります。

    対話を挿入する

    「それは無理だ」と兄はため息をついた――といった会話表現を入れると、登場人物が生きた存在として浮かび上がります。

    感情の変化を描く

    喜びや驚き、くやしさなど、心が揺れ動く瞬間を具体的に書くと、読者が共感しやすくなります。

    読者を引き込むための工夫

    より魅力的に読み進めてもらう工夫として、次のポイントを押さえましょう。

    強い冒頭でつかむ

    例:「あの日、私は人生で一番大きな失敗をした――」など、インパクトある一文で始めると、続きを読みたくなります。

    伏線と回収を意識

    文章の最初に示した疑問や課題を、最後でスッキリ解決する展開を作ると、読後の満足度が高まります。

    余韻を残す結末

    終盤であえて全部は語らず、読者に想像させる余白を残すのもテクニックの一つです。

    言葉に“命”を吹き込むストーリー作り

    自分史におけるストーリーテリングは、あなたの経験をただ並べるだけでなく、読者の心を動かす力を秘めています。今回ご紹介した「テーマ設定」「五感描写」「感情の変化」などのエッセンスを活用し、あなたならではの物語を作り上げてみてください。

    また、ストーリーテリングの際に写真や手紙といった資料を活用することで、さらに説得力のある物語に仕上がります。次回は、自分史をより豊かにする「写真や資料の活用方法」について詳しくお話しします。

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    【編集余話】
    1月4日に放映された「新☆暴れん坊将軍』で、久しぶりにカッコイイ上様を見ました。35年ほど前に、毎週楽しみにしていた番組です。思えば、水戸黄門、遠山の金さん、大岡越前など、いろいろな時代劇があり好んで見ていましたが、私はだんぜん「暴れん坊」でした。きっと、子どもにもわかりやすいストーリーだったのかな、という気がします(お決まり事や爽快感、上様の格好良さなど)。今思い返してみても、仮面ライダーとか戦隊モノより、「暴れん坊将軍」のほうが熱心に見ていたかもしれません。水戸黄門も同じくらいには見ていましたが、メンバーがちょいちょい変わるのがなんとも違和感が出てしまい(あとお風呂シーンもややこしく…)、その点、「暴れん坊」の上様は一貫していて、やはりわかりやすかったなぁと思います。今回の特別ドラマも、えらく現代的でしたが、楽しく見ました!

    (あの頃のヒーローといえば、千代の富士と上様ですかね。懐かしい。千代の富士も圧倒的にわかりやすい格好よさがありました)

    ということで、好まれるストーリーは、「わかりやすい」という点が、いつの時代も王道な気がしています。マス向けには、ということですが。

    (田中)

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