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[第61回]-雑感 03◆おじいさんのヨダレのニョッキ

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先日のコラム([第60回])でかずかずの冷凍術を紹介するサイト「ほほえみごはん」(ニチレイフーズ運営)を取り上げた。その中にジャガイモの冷凍方法があり、ジャガイモは皮付きでそのまま冷凍するのが一番というきわめてシンプルなやり方だった。

同じページに関連料理として「いももち」があった。その調理法がイタリア料理の「ニョッキ」と実に似通っている。

いももちは片栗粉を混ぜるがニョッキは小麦粉。いももちは見た目はまんじゅうだがニョッキは小判型でちょっといびつな円筒形。

ニョッキは新ジャガやバジルが出回る初夏がうまいが、ジャガイモさえあれば冬でも作れる。いや、チーズをたっぷりとかけたニョッキは寒い季節がより似つかわしい。茹でたてのニョッキにチーズがとろけるひと皿は、体の芯から温まりビタミンも取れるので冬にお勧めの料理といえる。

このチーズたっぷりがけニョッキは
イタリアでの呼び名は「Gnocchi sbavanti del nonno」

日本語に訳すと・・・「おじいちゃんのよだれたっぷりニョッキ」


赤ちゃんのヨダレではなく、よりによっておじいさんのそれ。たぶんイタリアンジョークだろうが、本当の所はわからない。こういう言い方がイタリア人の機微に触れる何か、心のツボにはまるものがあるのだろう。

もう10年近く昔、別のコラムでヨダレのニョッキを取り上げた。

2015年06月12日
[071]カンタン手料理-10 よだれのニョッキ

その頃は、この料理名で検索しても何も出てこなかった。ニョッキそのものが日本では未だ知られていないかったからだろう。

最近検索したところ、日本人のオペラ歌手の方が取り上げていた。

「よだれのニョッキ」って知ってる?/Gnocchi alla bava
(SHIGEKI’S OPERA NEWS・オペラ歌手 管野滋樹オフィシャルブログ 2008年4月12日)

ニョッキの作り方は、筆者のコラムでも紹介している。材料はジャガイモ、強力粉、卵、塩。それだけ。ジャガイモはカボチャに変えてもおいしい(カボチャのニョッキ)。

ぜひ、お試しあれ。(水田享介)

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