出版社が紡ぐ「ことば」のコラム

Column

  1. HOME
  2. コラム
  3. 知識は、活かしてこそ価値になる 

知識は、活かしてこそ価値になる 

コラム

あなたが「知っていること」は、誰かにとっては「知りたいこと」かもしれません。
でも、ただ知識を持っているだけでは、それが価値になるとは限らない。

料理が得意な人はたくさんいますが、
それをレシピとしてまとめたり、料理教室を開いたりすることで、
はじめて誰かの役に立ち、「仕事」や「ブランド」になっていきます。

知識や経験は、活かす場があってこそ意味を持つもの。
そして、その活かし方を考えるのが「マーケティング」の視点です。

大げさに考える必要はありません。
自分の強みを見つけ、それをどう伝え、どう広げていくか。
それだけでも、知識は価値に変わっていきます。

「知っていること」と「できること」は違う
本を読んで学ぶ。セミナーに参加する。
どれも大事ですが、「学んだことを実際にやってみたか?」 と考えてみるとどうでしょうか。

学んで「なるほど!」と思ったことも、実践しないと忘れてしまうもの。
すべてを完璧に身につけようとする必要はありません。
「今すぐできること」を1つだけ試してみる。
それだけで、知識がただの情報ではなく、自分のものになっていく気がします。

知識を「活かせる場所」をつくる
持っている知識を、どう活かすか。
マーケティングの世界では「ポジショニング」が大切だと言われますが、
これは何もビジネスの話だけではありません。

ポジショニングとは簡単に言うと「○○といえばあなた」と思ってもらうこと。
自分の経験を誰かの役に立つ形にまとめることで、知識が強みになり、
さらに行動を発信する習慣があれば、それが誰かの役に立つものになっていきます。

「自分には特別な知識なんてないし…」
そう思うかもしれません。
でも、本当にそうでしょうか?

あなたが当たり前にやっていることが、
他の人にとっては「知りたい!」と思うことかもしれない。

私はずっと文章を書く仕事をしてきましたが、
「ライティングは好きだけど、何をどう書けばいいのかわからない」
という声をたくさん聞いて、「言葉で伝えることには価値があるんだ」とあらためて気づきました。

友人や同僚に「それ、どうやるの?」と聞かれることがある。
誰かに教えたとき、「知らなかった!」と驚かれたことがある。
夢中になって話していると、「詳しいね」と言われることが多い。
こうしたことがあれば、そこには「活かせる知識」が眠っています。

知識を「本」という形にする意味
知識や経験を形にする方法はいろいろありますが、
その中でも「本」にまとめることは、影響力の大きい手段のひとつだと考えています。

本を書くことで、頭の中が整理されますし、
本に関することを発信し続けるうちに、自分の軸が明確になってくる。
そして何より、言葉を形にすれば、長く人のもとに残ります。

情報が流れていく時代だからこそ、本にすることは、
単なる発信ではなく、知識を蓄積し、受け渡す行為 になるのかもしれません。

「本を出す」と聞くと、少しハードルが高く感じるかもしれません。
しかし、「今まで書いてきたブログをまとめる」ことからなら、
形にすることは始められると思いませんか。


どれだけ知識を持っていても、誰かに届けなければ価値になりません。

学んだことを「実践する」。
伝えたいことを「発信する」。
そして、それを誰かが「受け取る」。

知識が知識のままで終わるか、価値になるか。
その違いは、「あなたが動かしたかどうか」にかかっています。

「知っていることを、どう活かす?」
この問いからはじめてみませんか。           牧野 妙子

あなたのことばを聞かせてください

具体的な構想が決まっていなくても構いません。
一緒にゼロから始めませんか?

今すぐ無料で相談する
カテゴリ
コラム著者インタビュー出版事例お役立ち情報レポート連載すべて
無料相談・資料請求