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[第81回]-あなたに「耳のすきま時間」、ありますか

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本には「読み物」の別名がある通り、読むことを前提とした商品です。筆者も幼い頃は「音読」から始まり、小学校高学年から「黙読」ができるようになり、大学に入ると「ながら読み」や「ななめ読み」、働き出してからはついに「積ん読」を極めました。

読んでこそ価値がある「本」ですが、それは過去の話になりそうです

3倍速再生も? 激化する“耳のすきま時間”獲得競争
1日およそ3.7時間。これはある会社が調査した1日の“耳のすきま時間”(耳が空いていて何かを聴ける時間)の平均です。
ワイヤレスイヤホンやアプリの進化によって、通勤・通学などの移動中、家事や運動の合間にも音楽や本の朗読などを聴けるように…。
(NHK NEWSWEB 2025年6月7日)

フルタイムで働いていると読書時間はなかなか取れません。しかし誰もが一日に3時間以上の「耳のアイドリングタイム(耳が遊んでいる時間)」があるなら、そこに本の内容を音声で聞かせれば、読んだことと同じことになるはずです。

いまでは書籍を音声化した商品や書籍コンテンツを音声化するサービスやアプリが相次いで登場しています。

上記ニュースによると書籍の朗読化サービスの提供会社では、この10年で利用者数は35倍の300万人を越えているそうです。
利用者の中には年間200冊あまりを「聴いて読んだ」そうです。

プロのナレーターや声優の方が収録した作品は、とても聴きやすく価値があります。しかし、そのぶんだけナレーション費用や収録機材などに多額の費用がかかります。

 

現在ではデジタル技術のおかげでしょうか、テキストファイルはもちろん、画像に含まれる文字までも音読してくれるアプリが登場しています。

筆者が調べたところ、いくつものアプリがあり、手始めに以下のサイトをご紹介しておきます。

○【無料】音声生成 AI 機能が使えるおすすめツール 5 選【2025年最新版】
(My Edit -by Hiroshiさん 2025年5月30日)

「音読さん」
 登録前でも1000文字を読み上げ
 15以上の音声サンプル
 80言語・方言の多言語対応

ほとんどのアプリで、声質は男性、女性、こども、年配者など複数から選べます。また、日本語の他、英語、中国語、など他言語にまで対応するものも増えています。

日本語という市場をこえて一気に世界中で自分の作品を「聴いて」もらえる環境が整いました。

あとはご自身で作品を書き上げるだけです。もちろんAI生成で文章さえも作れます。しかしそうなってしまうとわたしという存在が失われはしませんか。

最初のコンテンツこそオリジナルの自分を表現したいものですね。(水田享介)

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