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第3回|「原稿はここから整います」編集者とつくる“伝わる文章”

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「とりあえず書いてみたけれど、これでいいのか不安」
「自分の言葉で書いているけど、読みにくくないかな?」
出版を目指すなかで、多くの方がこうした不安を感じます。

今回は、「編集者の役割」や「原稿をどう整えていくのか」についてご紹介します。「編集って何をする人?」という疑問にも、やさしくお答えしていきます。

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    編集者は、著者の“伝えたい想い”の翻訳者

    編集者の仕事は、ただ誤字を直すだけではありません。
    原稿に込められた想いやメッセージを、読者にとって読みやすく、伝わりやすい形に“翻訳”するのが編集者の役割です。

    たとえば:

    ■似た話が何度も出てきてしまっている

    ■最初に伝えるべきことが後半に埋もれている

    ■専門用語が多くて読者がついていけない

    こういったポイントを丁寧に読み取り、著者と相談しながら整えていきます。

    編集は「削る」ことではなく、「磨く」こと

    「編集って、内容を勝手に削られたり変えられたりするのでは…」というご心配もよく聞きます。けれどご安心ください。私たちが目指しているのは、“あなたの伝えたいこと”をそのままに、より読みやすく“磨く”ことです。

    原稿にはその人にしか出せない「味」があります。言葉づかい、語り口、テンポ……それを活かしながら、プロの視点で構成や表現を整えていきます。

    赤字は“ダメ出し”ではありません

    編集段階では、WordファイルやPDFに「赤字(修正案)」が入ることがあります。

    でも、それは決して“ダメ出し”ではありません。あくまで、「こう書いたほうが読者に伝わりやすいかもしれません」という“ご提案”です。気になる点はもちろん修正せず、そのまま活かしていただいて大丈夫です。

    やりとりを通じて、著者と編集者が“共同作業者”として信頼関係を築いていくのが、自費出版の特徴です。

    編集が入ることで、文章がいきいきと動き出す

    「伝えたいことはあるけれど、うまく言葉にできない」
    「話がまとまらなくて、自信がない」

    そんな方ほど、編集の力で原稿が見違えるように整理されます。
    読者がすっと物語や主張に入り込めるようになり、「本」という形に命が吹き込まれる瞬間です。

    まとめ|編集は“あなたの想いをかたちにする相棒”

    編集者は、「あなたの本を、あなたらしいまま、より多くの人に届くように整える」ためのサポーターです。言葉に自信がなくても、文章が苦手でも大丈夫。プロが一緒に伴走します。

    次回予告
    第4回では、「デザイン・装丁」の工程をご紹介します。本の“見た目”はどう決まるの? カバーや本文デザインはどうやって決めていくの?――そんな疑問にお答えしていきます。

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