第4回:自社プロモーションに合わせて出版時期を決められる
ブランディング出版が選ばれる理由
「本を出すなら、できるだけ効果的なタイミングで出したい」
これは、出版を検討する多くの経営者や事業責任者が共通して抱く思いではないでしょうか。
ところが商業出版の場合、発行時期の主導権は基本的に出版社側にあります。
編集部の年間計画や他書籍との兼ね合い、流通スケジュールなどが優先されるため、「この展示会に合わせたい」「周年事業に間に合わせたい」といった自社都合の希望が通らないケースも少なくありません。
商業出版では「出したい時期」に出せない現実
商業出版では、出版社の事情が最優先されます。
そのため、企業側が「今、この本が必要だ」と思っても、実際に世に出るのは半年後、1年後ということも珍しくありません。事業スピードが速い現代において、この時間差は大きな機会損失につながることもあります。
本来、書籍は事業を後押しするためのツールであるはずです。
しかし、出版時期をコントロールできないことで、本来の役割を十分に果たせないケースがあるのが商業出版の現実です。
ブランディング出版は「自社の計画」が起点になる
一方、ブランディング出版では発想が根本から異なります。
出版の起点は出版社ではなく、自社のプロモーション計画です。
新商品・新サービスの発表、創業○周年の節目、採用強化を図りたい時期、講演会やセミナーの開催など、「このタイミングで本があれば事業が前に進む」という場面に合わせて、自由に出版時期を設定できます。
本は“売るためのゴール”ではなく、“事業を加速させるための手段”として位置づけられます。
「売れる時期」より「使いたい時期」を優先できる強み
ブランディング出版の大きな特徴は、「売れる時期」よりも「使いたい時期」を優先できる点にあります。書店での販売部数を最大化することよりも、自社の目的達成を重視しているからです。
営業では名刺代わりに、採用では会社理解を深める資料として、広報では信頼を伝えるコンテンツとして、一冊の本が複数の役割を同時に担います。
発行のタイミングを自社で決められるからこそ、こうした活用設計が可能になります。
本は一度作れば終わりではありません。
適切なタイミングで世に出され、必要な場面で手渡されることで、はじめて価値を発揮します。
「いつ出すか」を自分たちで決められる。
その自由度こそが、ブランディング出版が多くの企業に選ばれている理由のひとつなのです。