第6回 ブランディング出版は内容を更新できる|商業出版との決定的な違い
増刷のたびに内容を更新できる!?
― ブランディング出版は、会社と一緒に「本」を育てられる ―
会社というものは、不思議なほど静かに、しかし確実に変化していきます。
新しいサービスが生まれ、思いがけない顧客との出会いがあり、事業の形は少しずつ書き換えられていきます。中小企業であればなおさら、その変化のスピードは早く、「去年の自分たち」と「今の自分たち」がすでに別の会社のように感じることもあるでしょう。
そんな中で、「会社の本を出す」「企業出版をする」と考えたとき、多くの経営者が一度立ち止まります。
本に書いた内容が、数年後も本当に今の事業を正しく伝えているのか。商業出版とブランディング出版の違いを調べる中で、ここに不安を感じる方も少なくありません。
商業出版の本は、基本的に“更新できないメディア”である
商業出版の書籍は、書店流通を前提とした仕組みの中で制作されます。一度世に出た内容は、誤植修正を除いて大きく変えることはできません。
これは出版業界の常識であり、悪いことではありません。しかし、企業ブランディングや営業ツールとして書籍を活用したい企業にとっては、大きな制約になることがあります。
たとえば、数年前に書いた本を、いま営業の場で手渡すとします。
ページをめくりながら、「ここはもう少し違うんですよね」「実はいまはこう変わっていて」と、つい補足説明が増えてしまう。悪いことではありませんが、本来、本は“語ってくれる存在”であってほしいはずです。
会社案内を兼ねた書籍であればなおさら、情報が古くなればなるほど説明の手間が増え、本来伝えたい価値がぼやけてしまいます。書籍が「信頼を補強する存在」ではなく、「説明が必要な存在」になってしまう瞬間です。
ブランディング出版なら、増刷ごとに内容をアップデートできる
一方、ブランディング出版(企業向け自費出版)では、増刷のタイミングで内容を微修正することが可能です。
新サービスの追加、実績データの更新、採用方針の変更、経営メッセージの整理など、「今の会社」を正しく反映させた内容にアップデートできます。
これは、オウンドメディアを更新する感覚に近いかもしれません。ただし、書籍はWebと違い、営業ツールとしても、採用ブランディングの資料としても、“手渡せるコンテンツ資産”である点が大きな違いです。
企業出版は一度きりのイベントではなく、事業とともに育っていくプロセスなのだと考えると、ブランディング出版の意味合いも大きく変わってきます。
「いまの会社」を語り続けられる本であるという価値
会社のブランディングとは、ロゴやデザインだけでつくられるものではありません。
日々の仕事の姿勢や、顧客との関係性、積み重ねてきた実績や失敗の経験が、少しずつ信頼として形づくられていくものです。
その意味で、企業ブランディングの本は、会社の“現在地”を正しく伝え続けるメディアである必要があります。商業出版とブランディング出版の違いは、「更新できるかどうか」にあります。
事業の変化に合わせて言葉を整え直し、本の内容を育て続けることができる。
それは単なる出版の便利さではなく、会社の姿勢そのものを表す行為なのかもしれません。
会社の本を出すことを検討されている方にとって、この柔軟性は非常に大きなメリットです。
出版を単発のイベントで終わらせず、営業・採用・広報すべてに活かせる企業出版の形として、ブランディング出版は、これからますます重要な選択肢になっていくでしょう。