出版社が紡ぐ「ことば」のコラム

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【第8回 番外編】38年前の1冊が教えてくれること:社内に向けて本を書く「未来へのメッセージ」

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前回の記事では、ブランディング出版における「社内向け(インナーブランディング)」の効果についてお話ししました。本は外に向けての宣伝ツールである以上に、社員の心を一つにする強力な旗印になります。

 今回はその具体的なエピソードとして、ある一冊の書籍をご紹介させてください。

 

38年の時を超えて語りかけてくる「会社の魂」

かつて明日香出版社から発行された『男たちの出版社』(石野誠一著)という本があります。 この本は、明日香出版社の創業からの歩みや、当時のスタッフ一人ひとりの紹介を綴った、いわば「自社の記録」を詰め込んだ一冊です。

 創業者がどのような想いでこの旗を掲げたのか、初期メンバーがどんな苦労を共にし、どれほど悩みぬいてきたか、今の状況からは想像を絶する驚きの事実を知ることができました。

今年で55年の歴史を刻む明日香出版社にも、廃業寸前の危機があったという事実や、当時の生活を伺うことができる私的なことまで如実に書かれていました。

 発行から38年。今、このページをめくると、単なる社史とは異なる圧倒的な熱量に驚かされます。

 単なる「歴史」としてみるだけでない没入感

 38年という歳月を経て、会社の体制もメンバーも大きく変わりました。しかし、この本を開けば、明日香出版社の「いでたち」や「原点」が、まるで自分がその時代にいたかのような不思議な錯覚に陥ります。

 それを見たときに、こういった本はもちろん明日香出版社だけでなく、どの会社にも存在しても何ら不思議はないはずだと思ったのです。

 なぜ「今」この瞬間の記録が必要なのか?

「うちにはまだ書くような歴史なんてない」

「もっと会社が大きくなってからでいい」

そう思われる経営者の方も多いかもしれません。しかし、ブランディング出版の真髄は、完成された歴史を語ることだけではありません。「今、この瞬間の熱気」を封じ込めることに、大きな価値があります。

 創業期の苦労は、後の社員にとっての「誇り」になる

 会社が成長した後に加わったメンバーにとって、創業時の泥臭いエピソードは、どんな経営書よりも深く、強く企業理念が響いてきます。それはそこに「深い共感」が存在するからです。

 創業者の頭の中にしかないビジョンや哲学などを活字にすることで、それは社長個人を離れ、今いる社員へDNA(資産)として受け継がれていきます。

私たちが『男たちの出版社』を読んで感動するように、今社長であるあなたが書き残す言葉は、30年後の後輩たちにとって、自分たちの立ち位置を確認するための大切な道標になります。

 「会社の履歴書」ではなく「会社の物語」を作ろう

 一般的な「社史」は、年表と数字が並ぶだけの無機質なものになりがちです。しかし、私たちが提案するブランディング出版は違います。

 御社が作る書籍は、自社で働く「人」にスポットを当てた、温度のある物語です。 創業者の葛藤、新入社員が失敗から学んだ教訓など、そうした「生きた言葉」を1冊の本にまとめることは、企業文化を醸成する上で、どんな広告キャンペーンよりも深い効果をもたらします。

 あなたは数十年後の社員に、今の自分たちの姿をどう伝えたいですか?

明日香出版社が『男たちの出版社』で残したように、貴社だけの「原点の物語」を形にしてみませんか。その1冊は、時を経るほどに、貴社のブランドを支える最強の柱となるはずです。

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