「出版したいとは思っているけれど、どのくらい時間がかかるの?」
「記念日に合わせて出したいけど、間に合うのかな?」
今回はそんな疑問にお応えして、「出版までにかかる期間」と「スケジュールの立て方のコツ」をご紹介します。
出版にかかる期間は原稿の有無や希望する仕様によって異なりますが、平均的な目安を知っておくだけでも、安心してスケジュールを組むことができます。
原稿の状態別|完成までのおおよその目安
出版にかかる期間は、大きく分けて次の2パターンに分かれます。
① 原稿がすでにある場合(下書きや草稿含む)
→ 約3〜4か月が目安
構成整理、編集、校正、デザイン、印刷の各工程を丁寧に進めていくと、これくらいの期間が一般的です。
② 原稿がまだこれから、またはインタビュー形式で進める場合
→ 約5〜6か月が目安
書き起こしからスタートする分、前半の原稿準備に時間がかかります。ただし並行して企画構成や表紙デザイン案を考えていくことも可能です。
「急ぎで出したい」という場合は、対応可能な範囲で短縮スケジュールを組むこともありますので、まずはご相談ください。
出版までの大まかな流れ(例:原稿ありの場合)
下記は、すでにある程度原稿がある方の出版スケジュール例です。
〇月初:初回相談・お見積もり・契約
〇月中:編集スタート(構成整理・タイトル検討など)
〇翌月:表紙デザイン・本文レイアウト・校正作業へ
〇3か月目:校了・印刷所入稿
〇4か月目:納品・完成!
各工程の進み具合や著者側のチェックスピードによって前後しますが、「ゆっくりでも確実に進めたい」という方にはこのくらいのペースがおすすめです。
納品希望日から逆算するのがコツ
「○月○日に配りたい」「このタイミングで発表したい」など明確な目標がある方は、その日から逆算してスケジュールを組むことが大切です。
とくに記念日(定年退職、周年事業、出版イベント、年末年始など)を狙う場合は、納品の集中や印刷の混雑も予想されます。理想としては、希望納品日の3〜4か月前には動き始めるのが安心です。
季節によって混み合う時期もある
出版業界には「忙しい季節」があります。たとえば:
〇年末(贈呈・営業資料・年末進行)
〇春(卒業記念・創業記念・新生活向け書籍)
〇秋(イベントや展示会が集中)
こうした時期に納品したい場合は、早め早めのスケジューリングが成功の鍵です。
まとめ|出版は“逆算”で安心スケジュールを
出版は、たしかに時間のかかる仕事です。でも、流れをつかんでおけば「今、何をすればいいか」が明確になります。
あなたの本を、あなたが望むタイミングで世に出すために。
まずは納品したい時期をイメージして、逆算して準備を始めてみましょう。
次回予告
次回は、最終回となる第8回。「出版費用の考え方」についてご紹介します。プランや仕様によってどんな費用差があるのか、自費出版にかかるコストをわかりやすく解説します。