オリジナルコラム

出版がわかる!企画から書店販促のすべて

「出版企画がなかなか通らない」のを何とかしたい方へ

2025.12.01
弊社が希望の方に差し上げている企画書フォーム

いま、世の中には「出版プロデュース」を名乗る個人や会社が数多く存在します。企画書の作り方を教えたり、原稿の書き方を指導したりするサービスを提供し、その対価としてコンサル料を請求するビジネスも珍しくありません。もちろん、誠実に著者を支える方々もいます。ところが、いつまで経っても本にならないという不満の声もよく聞きます。

著者の側がそのようなサービスを頼ってしまう背景には、「原稿をどの出版社に、どのように持ち込めばよいのか分からないから」という不安があります。出版業界の仕組みは一般の方にとって分かりにくく、誰に相談すればよいのか見えづらい。そのために、藁にもすがる思いで相談相手を求めてプロデュース会社に頼るのでしょう。

しかし結果として、肝心の出版にたどり着けないまま月日だけが過ぎてしまう──特に多いのは「企画や原稿を送ったのに、出版社からの連絡が全くない」という悩みです。どうしてそのようになってしまうのでしょう?

商業出版というのは、著者が思う以上に企画が通らない世界でもあります。持ち込まれた企画は、さまざまな事情から採用されない場合が多いです。内容が悪いわけでも、提案された方の能力が低いわけでもありません。理由として多いのが、「その出版社が求めている企画内容ではない」「今の市場と合わない」「シリーズとの整合性が取れない」「書店での売れ筋と方向性が異なる」など、出版社側の事情が大きく関係しています。こういった理由は提出した方へ通知されません。「弊社にて検討しました結果、この度のご企画につきましては見送りとさせていただきます。」などの返答が届くのみです。出版可否の連絡がない場合も多くあります。

では、自分の原稿を是が非でも本にしたい場合、どうすればいいのでしょうか。

その選択肢のひとつとなるのが 自費出版です。

出版プロデューサーの中には、「自費出版すると、今後一切の商業出版の可能性がなくなる」と断言される方もあります。しかしこの言葉は、誤解です。少なくとも弊社では、自費出版であってもプロの編集者をはじめ、組版を作る人、文書の検閲や校正をする人、さらにはデザイナー、イラストレーター、印刷製本会社が関わり、商業出版と見分けがつかないクオリティ の本を制作しています。

むしろ、プロの編集者と直接やり取りすることで、

●読者に届くタイトルとはどんなものか
●章立てはどう構成すれば読みやすいか
●どんな書き方が共感を生むのか
——こうした編集の核心を学べる場にもなります。

このような経験を積まれ、処女作は弊社で自費出版され、その後他社で数点商業出版となった著者もおられます。

編集者は、ただ文章を直す存在ではありません。読者のニーズを知り、市場の動きを読み、原稿を編んでストーリー性のある形に整えていくプロフェッショナルです。彼らが伴走しながら書籍を仕上げる経験は、著者にとって大きな財産になります。そしてその経験は、のちの商業出版につながることも少なくありません。

つまり、自費出版は出版社と本づくりを学びながら前に進むためのひとつの正解 なのです。費用は要しますが、執筆者の希望に沿った出版物を制作できる仕組みです。

本を出したいと考えているなら——
最初から出版社に相談するのが、もっとも確かな近道です。

出版社は、企画の良し悪しを判断するだけの場所ではありません。著者がどんな思いで書いてきたか、どんな形で本にしたいのか、その願いに寄り添いながら「どう実現できるか」を一緒に考えてくれる場所でもあります。商業出版か、自費出版か、あるいは別の形なのか。それを最初に一緒に探すべき相手こそ出版社なのです。

出版を諦めず、でも遠回りもせず、まっすぐ次のステップへ進むために。
迷ったら、まずは私たちに相談してみてください。
きっと、あなたの想いを形にする最適な道が見つかるはずです。

一覧へ戻る ▶