ふと、「自分をどう見せたいか」と考えたことはありませんか?
仕事での会話、SNSでの投稿、日常の何気ないコミュニケーション。私たちは日々、自然と自分の「見せ方」を選んでいます。でも、いざ「自分らしく」と思っても、案外難しいものです。
ビジネスの視点で言えば、ブランディングは「自分の軸を整え、信頼されるポジションを作ること」。まずは自分の「軸」を見つけ、それを日々の行動に少しずつ反映していくことが大切です。軸が見えてくると、選択が楽になり、あなたらしさが自然に伝わりやすくなります。今日は、簡単で実行しやすい考え方と実践方法をお話しします。
自分の「軸」を知る
ブランディングのスタートは、自分の「軸」を知ること。特別なことではなく、普段から大切にしている価値観や譲れないと感じることを深めていくことです。
例えば、ずっと黒が好きで周囲にもそう伝えていた人が、あるとき「実はピンクが合っているかも」と気づいたとします。それから、SNSや会話で少しずつピンクを取り入れていくと……どうなるでしょうか?「雰囲気が柔らかくなった」「親しみやすくなったね」と周りの反応が変わり、新しい「軸」が自然に伝わっていくかもしれません。自分の軸を知り、それを表現することで、やがて周囲に浸透していきます。
今日からできる「軸」の伝え方
軸が見えてきたら、それをどう伝えていくかを考えてみましょう。ビジネスでは、SNSや会話でのスタンスを一貫させ、テーマに沿った表現を加えることで「こういう人なんだ」と周りに伝わりやすくなります。
●SNSでの投稿に、あなたの価値観に沿ったテーマを意識的に取り入れる
●仕事の場で「私はこう考えます」と自分のスタンスを一言添えてみる
●プロフィールや名刺に、少し個性を感じる一言を加えてみる
こうした小さな積み重ねで、少しずつ「あなたらしさ」を伝えていく。焦らず、無理をせず、自然に続けることがポイントです。
継続することで進化する「らしさ」
一度伝えただけでは「らしさ」はまだ生まれません。いろいろな形で何度も発信していくうちに、「この人ならこういうことができそう」と周りから信頼されるようになります。そして、その「軸」も経験を重ねるごとに少しずつ進化していくものです。
自分の軸が固まっていくこと――これこそがブランディングなのです。
牧野 妙子