オリジナルコラム

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[第82回]-星の王子様の日(6月29日)に誰に何を贈る?

2025.06.18

 毎年6月29日は「星の王子様の日」です。

 この日は名著『星の王子様』の作者、サン・テグジュペリの誕生日(1900年6月29日)ということから制定されました。

 これに合わせたキャンペーンが「星の王子さま Goods Collection in BOOKSTORES」として、下記の書店にて期間限定で開催されます。

◆ブックスタジオ 大阪店
2025年6月14日(土)~7月15日(火) ※最終日は午前中まで

◆三省堂書店 池袋本店
2025年6月20日(金)~7月22日(火)

◆丸善 博多店
2025年6月26日(木)~7月28日(月)

※在庫状況など取り扱い商品についてのお問い合わせは、各店舗に直接お問い合わせください。

 筆者は大学生の頃、とある女性のために購入した『星の王子様』を贈本したことがあります。

 これまで本など人に贈ったことが無いという方は、これを機会にぜひ贈本の習慣を身につけてください。本は(気持ち的にも)重いという方は、星の王子様にまつわる今回のキャンペーングッズも最適です。


 本を贈るととてもいいことが起こります。

 筆者は幼い頃から母方の叔母さんから本を贈られてきました。

 一番最初にもらったのはミッフィーの絵本、次はいわさきちひろの絵本や月刊誌、中学に入るとコナン・ドイルの推理小説・・・。こうして見事に絵画好き、キャラクター好き、本好きの青年ができあがりました。

 その後、筆者は学生バイトで蓄えた小金で、身近な友人やいとこに本を贈ることになります。身についた習慣として。
 年の離れた従姉妹の三姉妹には『エルマーと竜』の三巻セットをクリスマスに贈りました。結果、その三姉妹は私から見てもとても仲のよい健やかな三姉妹に育ちました。

 筆者が『星の王子様』を贈ったのは、その頃ちょっと元気のなかった幼馴染みの女の子。数年後、筆者が九州に帰省した時、その子はわざわざ会いに来てくれました。

 本を贈りましょう。ただし、自分が読み終わった本を贈ることは止めてください。それはただのお下がりか不要品処分。

 新刊本であっても段ボール箱入り(いわゆるネット通販経由)や電子本を悪いとは言いませんが、もらった人の喜びはどうでしょう。

 書店で購入したリアルな本を贈ってこそ価値があります。

 ご自身の愛読書を贈るのもいいですが、個人嗜好の押しつけがましさは避けたいもの。

 贈本のコツとはなんでしょう。そのコツは自分より崇高なことが書いてある(と思われる)本をプレゼントすること。

 それだけであなたの格は爆上がり、間違いなし。(水田享介)

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