筆者が新卒で入社して、2年で辞めた会社が NHK総合テレビの番組、「わが社の黒歴史」に登場します。
「神田伯山 これがわが社の黒歴史」
(11)凸版印刷 泡沫(うたかた)の平成メタバース
9月20日/総合・午後11時~
https://www.nhk.jp/p/ts/XL1JYWZLNZ/episode/te/WL3PQK1VQV/ …
※見逃し配信、再放送もあります。
もし辞めていなければ、この全力を掛けた事業に筆者も巻き込まれていたかもしれません。
さて、その事業とはどんなものだったのでしょうか。
●画期的な「3D仮想空間チャット」
●誰でも無料でチャットを楽しめるサービス
(NHK 公式サイトより引用)
放送は9月20日(水)深夜。筆者も未だ見ていませんので、どの程度の黒歴史なのか、確かめようがありません。
予告から類推すると、「無料でチャットサービスを始めたが、収益を上げるシステムを用意していなかった」ようです。
BtoBしかやってこなかった企業にはよくある落とし穴ですね。
こうした無料サービスを成功させるには、広告媒体として育てるか、通販サイトにつなげて物販で収益を上げるか、有料会員化してイベントやアプリ販売で固定客をつけるしかないのですが、そうしたノウハウはなさそうな企業体質だったと思います。
筆者は90年代はデジタルクリエーターという職業でしたので、とある広告代理店のポータルサイトの制作を手伝ったり、また政府主導で始めたデジタル博覧会の仮想パビリオンを作ったりと、この事業と似たような仕事をやっていました。
結局、会社を辞めたはずが類似の仕事をやっていたということになります。読者の皆さんも同じような経験をした方は多いのではないでしょうか。
「わが社の黒歴史」に登場したからと悲観する必要はありません。一度は失敗した事業でも、その経験が次のビジネスに繋がることはよくあります。
願わくば今回の番組がこのような終わり方であることを願っています。(水田享介)