オリジナルコラム

出版がわかる!企画から書店販促のすべて

[第73回]-雑感06◆筆者も体験。ニセ基地局からSMSを受信

2025.04.16

 先週の2025年4月11日、筆者の兄と思われるSMS(ショートメッセージ)がスマホに入っていました。

 待ち受け画面にメッセージの一部が表示されていましたが、少し不審な点がありました。

 発信者の名前が本来は「水田・・」であるはずが、「□田・・」(□は文字欠け)と、苗字が欠けた状態でした。また、本文も何のことか不明でした。

 スマホのロックを急いで解除しましたが、メッセージは残っておらず、兄との更新記録にも残っていませんでした。

 不思議に思いつつも、今週になってようやく原因らしきものがわかりました。

スマホの回線を乗っ取る、“ニセ基地局”が国内で出現
詐欺SMSを強制送信 携帯各社も対策へ

 携帯電話の基地局を装い、違法な電波を発射する「偽基地局」(IMSIキャッチャー)の存在が、東京都内や大阪市などで確認されている。X上では「不審なSMSを送り付けられた」という指摘が多く…。
(ITmedia NEWS/[三好一葉 2025年4月15日)
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2504/15/news133.html

 訪日している中国人のスマホに強制的にニセのメッセージを送り付け、カード決済をニセサイトで行わせたり、カード情報を盗み取る手口のようです。

東京や大阪で偽基地局による違法電波確認 総務省が調査 携帯通信妨害や個人情報窃取恐れ
今月12、13日の週末、SNSでは「偽基地局による違法な電波が確認された」という投稿が相次いだ。基地局設備を搭載した車の画像や、中国語でクレジットカード会社を装ったフィッシングメールが送られたという投稿もあった。
(産経新聞 2025年4月15日)
https://www.sankei.com/article/20250415-SPI3ICRSDRFRJHLBCQTTROUEGQ/

 中国本土で頻発する詐欺の手口が、堂々と日本国内で行われていたわけです。

 東京郊外に住む筆者でこの程度の影響で済みましたが、都心の新宿、渋谷、銀座などの繁華街ではもっと深刻な事態になっています。

 スマホでなんでもできる、スマホひとつあれば用は足りる。それはもう過去のこと。ニセの基地局に乗っ取られたスマホは恐怖のツールでしかありません。

 ではだれがニセの基地局という装置を持ち込んだのでしょうか

 もし、アジア圏内で紛争などが発生すると、真っ先にこうした事態に陥ることは覚悟した方が良さそうです。筆者の憶測に過ぎませんが、今回の事件はある団体が組織的にしかけた予行演習かもしれません。

 筆者は自分のスマホにはSNSはいっさいインストールしておらず、そのために友人や身内とのSNSメッセージのやり取りはできません。
 また、スマホを娯楽ツール、時間つぶしのおもちゃにしたくないので、音楽、映像、ゲームも入れていません。「スマホに頼らない古い人間の生活」をよしとしています。

 みなさんもそろそろスマホとの距離感を見直してみてはいかがでしょう。(水田享介)

一覧へ戻る ▶