本を出版するにはまとまった原稿が必要になります。しかも5分や10分で読み終わる量ではなく、少なくとも数日、できれば一週間程度かけて読むだけのページ数はほしいものです。欲張りな執筆者なら繰り返し読んでもらいと思っているはずです。
読者としても本を手に取るときは、充実した読書体験を期待しています。
筆者は先日、一冊の紀行ドキュメンタリー本を6ヶ月程掛けて読了しました。総ページ数は574ページ。(『天路の旅人』 沢木耕太郎)
毎日読んでいたわけではなく、暇を見つけて少しずつページをめくっては、旅の仮想体験を楽しみつつこの半年を過ごしてきました。
読む人を惹きつけて、読む楽しみを提供できる本はどうすれば書けるのでしょうか。そもそも一般の人にプロの作家のような魅力的な文章が書けるものでしょうか。
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