気づけば、いつも同じ場所、同じやり方で過ごしている。
いつもの席、いつもの景色、いつもの流れ。
それは安心感があるし、作業もスムーズに進む。
でも、ふと「このままでいいのかな?」と思うことはありませんか?
環境を変えることは、大きな決断である必要はありません。
ただ、少しだけ「いつもと違う場所」に身を置いてみる。
それだけで、思わぬ発見や新しい視点が生まれることがあります。
「ここでなきゃいけない」は、意外と少ない
「この場所じゃないと集中できない」
「このやり方じゃないと、うまくいかない」
そう思い込んでいること、意外と多いかもしれません。
でも、違う環境で試してみると、「あれ、できるじゃん」と気づくことがよくあります。
たとえば、旅先で仕事をしてみる「ワーケーション」。
いつものデスクを離れ、窓際の席に座る。
静かなカフェやホテルのラウンジで仕事をしてみる。
最初は「落ち着かないかも」と思ったけれど、意外と集中できる。
むしろ、新しいアイデアが浮かびやすくなる。
場所を変えるだけで、気分が変わる。
気分が変わると、発想も変わる。
そんな小さな「違い」が、意外なアイデアにつながることもあります。
いつもの選択肢から、ちょっとはみ出してみる
ワーケーションを例にしましたが、本質は「自ら違いをつくること」。
私たちは、知らず知らずのうちに「自分ルール」をつくっています。
通勤ルートや仕事の進め方、行きつけの店、休日の過ごし方――。
決まりごとがあるからこそ、日常がスムーズに回る。
でも、ほんの少し変えてみるだけで、意外な発見がある。
違う道を通ってみる。いつもと違う時間に散歩をしてみる。
「これはこうするもの」と思っていたことを、ちょっとだけ変えてみる。
そうすることで、いつも見えていた世界が、少し違って見えてくるはずです。
新しい始まりは、すぐそばにある
旅先の本屋で、ふと手に取った一冊が、仕事のヒントになったことがあります。
ある日、気分転換に訪れた場所で、思いがけない出会いがあったことも。
大きく変えなくてもいい。
遠くへ行かなくてもいい。
ただ、いつもと少しだけ違う場所に身を置くだけで、新しい気づきが生まれる。
「ここじゃなくてもできる」と思えた瞬間、目の前の世界はぐっと広がります。
さて、今日は何をはみ出してみますか?
牧野 妙子