オリジナルコラム

出版がわかる!企画から書店販促のすべて

[第5回]出版社の「編集」というお仕事

2022.10.06

 みなさんは「編集」という言葉からどのような仕事を思い浮かべるでしょうか。

 一般的には、ライターさんから受け取った原稿を文字校正したり、内容の正誤チェックをすることを編集と考える方が多いでしょう。文章を補足する図版、写真、イラストなどをデザインして、読みやすくレイアウトするデザイナー的な仕事も編集に含む人もいます。
 もっとストレートに、印刷会社が行うような、原稿を印刷データにするデジタル作業を編集と呼ぶ方も多いでしょう。

 いずれも間違いではありませんが、制作会社や印刷会社など、業種によって編集の作業範囲が違っていることにお気づきでしょうか。
 では、出版社が行う「編集」とはどんな所を守備範囲としているのでしょうか。実は、出版社が行う「編集」とは印刷だけを目的とした編集ではありません。もっと川上に近いところ、原稿執筆の段階からお手伝いするのが出版社の編集です。
 アスカ・エフ・プロダクツ(以下、AFPと略称)では、原稿をよりよくブラッシュアップする編集に力を入れています。そのことがより価値の高い本に仕上がることが、長年の出版経験からわかっているからです。

 お預かりした原稿をプロの編集者の経験やノウハウを活かして、書店で売れる本にすること。それはより多くの読者の目に触れ、沢山の方に読んでいただけることにつながります。

 AFP では明日香出版社で永らく編集者や編集長を務めたスタッフを抱えており、編集のプロの目で原稿の隅々まで気を配った編集作業を行っています。

 また、前回コラムでご紹介した通り、本を構成するすべての要素(タイトル、前書き、章立て、著者プロフィール、原稿見本)もしっかりと作り込みます。

[F-004]本気で本を書きたい-その3
(本の構成要素。その役割とアプローチ)

 これまでの自費出版の常識として、刷り上がった本はすべて著者が引き取るほかありませんでした。それでは多くの読者を得ることは不可能です。著者が「手売り」するにしても、身内や周囲の人に配るのが限界でしょう。ネット販売すれば全国が相手とはいえ、個別配送の手間や入金確認の煩わしさを考えると、おおよそ現実的ではありません。

 AFP では個人で出版される自費出版の本を「マイブック出版」と呼ぶことで、著者の方の手間を省き、販売促進の可能性を広げています。

 「マイブック出版」であれば、AFP が全国規模の取次に配本するため、全国の書店で書籍が手に入り、ネット書店でも購入が可能になります。

「マイブック出版」とは

 AFP では書店での販売促進にもご協力を惜しみません。書店での並べ方、適切な配本時期をはじめ、想定する読者の方へのアピール方法、購入に至る動機付けなど、書店展開でも長年の販促経験を注ぎ込みます。

条件によっては特定の地域の書店に重点的に配本するサービスもあります。売れる地域に売れる時期に書店に配本することが書籍セールスの基本といえるでしょう。
 重版がかかれば、印税も受け取ることができます。

 「マイブック出版」は書店に並ぶ商業出版の本と区別はありません。そのためあなたが出版した本がひとたび売れ始めれば、ベストセラーになる可能性も持っているのです。

 本の執筆をお考えのあなたも、AFP と一緒に、「書店に並ぶ本」、「書店で売れる本」を作りましょう。

※このコラムは、アスカ・エフ・プロダクツ 取締役 浜田充弘氏へのインタビューを元に構成しています。

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