オリジナルコラム

出版がわかる!企画から書店販促のすべて

【新連載/第4回】経験の棚卸しで「自分史」の土台作り! 人生の「名場面」を本にする

2024.12.23

この連載ブログは、「あなたの人生、そしてあなたの会社の『ブランド』を、本にしませんか?」という提案のもと、あなたの中にある「遺産」(経験、知見、価値観、想い)を、あなただけの「一冊の本」として、未来へ遺すためのお手伝いをする全30回のシリーズです。「本」という形を通して、あなたの人生、そしてあなたの会社の「ブランド」を、より豊かに、そして後世に伝えていきましょう。今回は第1部、第4回目です。(過去記事:第1回 / 第2回 / 第3回

— — — — — — — — —

『あなたの人生を、最高傑作に。~人生を編集し、未来へ遺す30のヒント~』
第1部:あなたの中に眠る「遺産」を発見する(1〜5回)
第2部:自分史を編み、未来へ遺す(6〜15回)
第3部:ブランドストーリーを紡ぎ、未来へ繋ぐ(16〜25回)
第4部:「本」が繋ぐ、過去・現在・未来(26〜30回)

【 今回は第1部の4回目です 】


 

経験の棚卸しで「自分史」の土台作り! 人生の「名場面」を本にする

前回の記事では、あなたの中に眠る「遺産」を発見する方法として、経験、知見、価値観について深掘りしました。今回は、それらの「遺産」を「自分史」として形にするための第一歩、「経験の棚卸し」について詳しく解説します。

「経験の棚卸し」は、自分史の土台となる重要なプロセスです。過去の経験を振り返り、整理することで、あなただけの「遺産」がより明確になり、「本」にすべき価値あるストーリーが見えてきます。

自分史作りの第一歩は、過去の経験を振り返ることから。

 

なぜ「経験の棚卸し」が重要なのか?

「経験の棚卸し」には、以下のようなメリットがあります。

自分史のネタが見つかる:漠然と「自分史を書こう」と思っても、何から書き始めれば良いのか迷ってしまいます。経験を棚卸しすることで、自分史に盛り込むべきエピソードやストーリーの「ネタ」を発見できます。

自分の強みや価値観が明確になる:過去の経験を振り返ることで、自分の強みや大切にしている価値観が明確になります。これは、自分史全体の方向性を決める上で非常に重要です。

自己理解が深まる:経験の棚卸しは、自分自身を深く理解するプロセスでもあります。自分史作成を通じて、新たな自分を発見できるかもしれません。

パーソナル・ブランディングにつながる:自分の経験を客観的に分析することで、あなただけの「強み」や「個性」が明確になり、パーソナル・ブランディングの確立につながります。

 

「経験の棚卸し」の具体的なステップ

それでは、具体的にどのように「経験の棚卸し」を進めていけば良いのでしょうか? ここでは、5つのステップで解説します。

ステップ1:時間軸で経験を書き出す

まずは、あなたの人生を「幼少期」「学生時代」「20代」「30代」「現在」など、時間軸で区切り、それぞれの時期の経験を書き出してみましょう。この時、できるだけ具体的に書き出すことが重要です。「5W1H」を意識すると良いでしょう。

ステップ2:5W1Hで深掘りする

書き出した経験を、5W1H(いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように)で深掘りします。このプロセスを通じて、当時の状況や感情をより鮮明に思い出すことができます。

ステップ3:感情を書き出す

その経験をした時、どんな感情を抱きましたか? 嬉しかった、悲しかった、悔しかった、達成感があったなど、当時の感情を素直に書き出してみましょう。感情を書き出すことで、その経験があなたに与えた影響をより深く理解することができます。

ステップ4:学びや教訓を書き出す

その経験から、どんなことを学びましたか? どんな教訓を得ましたか? 学びや教訓を書き出すことで、その経験があなたに与えた意味を明確にすることができます。

ステップ5:特に印象的なエピソードを選ぶ

書き出した経験の中から、特に印象的なエピソードを選びましょう。選ぶ基準は、「感情が大きく動いた」「価値観に影響を与えた」「学びや教訓が大きかった」などです。これらが、あなたの自分史の核となる「名場面」となります。

 

「経験の棚卸し」を「本」にするメリット

「経験の棚卸し」は、自分史作成の第一歩であると同時に、あなた自身の成長にもつながります。そして、その経験を「本」という形にすることで、以下のようなメリットが生まれます。

あなたの経験が、誰かの役に立つ:あなたの経験は、あなただけの「遺産」であると同時に、誰かにとっての希望や励み、学びとなる可能性を秘めています。

あなたの想いが、より多くの人に届く:「本」は、時間や場所を超えて、あなたの想いを多くの人に届けることができます。

あなたの経験が、長く生き続ける:「本」として形に残すことで、あなたの経験は、より長く生き続けることができます。

何を遺したいと考えるか。そこに「あなたらしさ」がある。

「経験の棚卸し」で、あなただけの「遺産」を発見しよう

「経験の棚卸し」は、自分史作成の第一歩であり、あなただけの「遺産」を発見するための重要なプロセスです。そして、その「遺産」を「本」にすることで、あなたのパーソナル・ブランディングはより強固なものとなるでしょう。

今回紹介したステップを参考に、ぜひ「経験の棚卸し」に挑戦してみてください。きっと、あなたの中に眠っている、かけがえのない「遺産」が見つかるはずです。

次回は、「知見」と「価値観」という視点での「遺産」の棚卸しについて解説します。お楽しみに!

— — — — — — — — —

 

▶︎ 次回の記事:【新連載/第5回】 あなたの「遺産」を未来へつなぐ準備はOK? 自分史作成への「ロードマップ」を描こう!
▶︎ 前回の記事:【新連載/第3回】 自分史で未来へつなぐ「遺産」発見! 経験・知見・価値観を「本」にする方法
▶︎ 前回の記事:【新連載/第2回】 「遺産」=お金だけじゃない!あなたと会社の未来へつなぐ、本当に価値あるものとは?
 


【編集余話】

突然ですが、「知的書評合戦ビブリオバトル」というものをご存知でしょうか。その名の通り、本当におすすめしたい本を紹介(プレゼン)し、どの本が一番「読んでみたい!」と思ったか、その評価を競う書評バトルです。昨日はその大学生部門の決勝大会があり、参加してきました。

グランドチャンプ本は『全裸刑事チャーリー』(七尾与史)でした。私は未読ですが、本の面白さが存分に伝わってきて、大いに会場を湧かしていました。ちなみに、私が推したのは準決勝・決勝ともに『芋虫』(江戸川乱歩)。プレゼンが本当に上手でした(重たい内容なので、あまり決勝ウケはしなかったようですが)。

書評っていいですよね。また読みたい本が増えてしまいました。次は高校生の大会にも行ってみようと思います。

(田中)

一覧へ戻る ▶