この連載ブログは、「あなたの人生、そしてあなたの会社の『ブランド』を、本にしませんか?」という提案のもと、あなたの中にある「遺産」(経験、知見、価値観、想い)を、あなただけの「一冊の本」として、未来へ遺すためのお手伝いをする全30回のシリーズです。「本」という形を通して、あなたの人生、そしてあなたの会社の「ブランド」を、より豊かに、そして後世に伝えていきましょう。今回は第1部、第5回目です。(過去記事:第1回 / 第2回 / 第3回 / 第4回)
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『あなたの人生を、最高傑作に。~人生を編集し、未来へ遺す30のヒント~』
第1部:あなたの中に眠る「遺産」を発見する(1〜5回)
第2部:自分史を編み、未来へ遺す(6〜15回)
第3部:ブランドストーリーを紡ぎ、未来へ繋ぐ(16〜25回)
第4部:「本」が繋ぐ、過去・現在・未来(26〜30回)
【 今回は第1部の5回目です 】
あなたの「遺産」を未来へつなぐ準備はOK? 自分史作成への「ロードマップ」を描こう!
これまで、「遺産」とは何かを再定義し、あなたの中にある「遺産」(経験、知見、価値観)を発見するための棚卸し方法について解説してきました。第1部の最終回となる今回は、これまでの内容を総括し、第2部「自分史を編み、未来へ遺す」ための準備を整えましょう。
「遺産」を未来へつなぐ具体的な方法が「自分史」であり、そのプロセスこそが、あなた自身の「ブランド」をかたちづくる第一歩となります。その価値を最大化するためには、やみくもに「自分史」を書き始めるのではなく、まずは「本」としての全体像をイメージすることが大切です。
第1部のおさらい 〜 あなたの中に眠る「遺産」とは?
経験:あなただけのストーリー
困難を乗り越えた経験、仕事で成果を上げた経験、大切な人との出会い、別れ…。それらはすべて、あなただけの貴重な「遺産」です。経験の棚卸しを通して、自分史に盛り込むべき「名場面」が見えてきたのではないでしょうか?
知見:誰かの人生を照らす「光」
仕事で培った専門知識、人生の先輩から学んだ教訓、独自の視点や考え方…。それらは、あなただけの知的財産であり、誰かの人生を照らす「光」となる可能性を秘めています。自分史に記すことで、その「光」を未来へつなぐことができます。
価値観:未来を創造する「羅針盤」
あなたが人生で最も大切にしていること…。それは、あなたの行動の指針となり、意思決定の基準となります。自分史に「価値観」を記すことは、あなたの生き様を未来へ遺すことであり、「ブランド」を明確にすることにもつながります。
あなたの「遺産」を「見える化」する実践ワーク
あなたの中にある「遺産」は、まだ漠然とした状態かもしれません。ここでは、それらを「見える化」するための実践ワークを紹介します。
ワーク1: 「遺産」マップの作成
大きな紙(模造紙など)やメモ帳を用意し、中心に「私(または自社)の遺産」と書きます。そこから、放射状に線を伸ばし、「経験」「知見」「価値観」という3つのカテゴリーに分けて、具体的な「遺産」を書き出してみましょう。この時、できるだけ具体的に、かつ、多く書き出すことが重要です。例えば、以下のように進めます。
・経験 困難を乗り越えた経験、仕事で成果を上げた経験、大切な人との出会いや別れなどを書き出す
・知見 仕事で培った専門知識やスキル、人生の先輩から学んだ教訓、独自の視点や考え方などを書き出す
・価値観 大切にしていることや信念、人生哲学などを書き出す
ワーク2: 「遺産」の深掘り
書き出した「遺産」について、それぞれ「なぜ、それが『遺産』だと思うのか?」「その『遺産』は、自分や他人に、どんな影響を与えたのか?」を自問自答してみましょう。このプロセスを通じて、「遺産」の価値を再確認し、自分史に盛り込むべき内容が見えてきます。同時にあなたの「ブランド」の核となるものが見えてくるはずです。
「自分史」作成のロードマップ
あなたの中にある「遺産」が明確になったら、いよいよ「自分史」作成のロードマップを描いていきましょう。「自分史」の「本」としての全体像をイメージすることで、第2部以降の内容がスムーズに進みます。
ステップ1: 自分史の「テーマ」を決める
あなたの「遺産」の中で、最も伝えたいことは何ですか?それを、自分史の「テーマ」としましょう。例えば、「挑戦し続けることの大切さ」「家族の絆」「地域社会への貢献」などです。
ステップ2: 自分史の「読者」を想定する
あなたの「自分史」を、誰に読んでほしいですか?家族、友人、社員、将来の世代など、具体的な読者像を想定することで、文章のスタイルや内容が決まってきます。「自社」の歴史を遺す場合は、顧客や取引先も読者として想定できるでしょう。
ステップ3: 自分史の「構成」を考える
「本」としての構成を考えましょう。時系列で書くのか、テーマ別に書くのか、それとも、他の構成にするのか。あなたの「遺産」や「読者」に合わせて、最適な構成を選びましょう。このあたりを具体的に相談されたい方は、「株式会社あすかふ」に相談してみるのも手です。
第2部予告 〜 さあ、「自分史」を編もう!
今回は、あなたの中にある「遺産」を「見える化」し、「自分史」作成の準備を整える方法について解説しました。そして、それらをまとめた「自分史」が、あなた自身の「ブランド」を強化するものになることもお伝えしました。
「でも、やっぱり、自分史なんて書けるかどうか不安…」
そう思う方もいるかもしれません。しかし、心配はいりません。第2部では、自分史の具体的な「書き方」について、順を追って丁寧に解説していきます。
さあ、あなたも自分だけの「遺産」を未来へつなぐ、「自分史」作りに挑戦してみませんか?
次回からは、第2部「自分史を編み、未来へ遺す」がスタートします。引き続きよろしくお願いいたします。
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▶︎ 次回の記事:【新連載/第6回】 執筆中
▶︎ 前回の記事:【新連載/第4回】 経験の棚卸しで「自分史」の土台作り! 人生の「名場面」を本にする
▶︎ 前々回の記事:【新連載/第3回】 自分史で未来へつなぐ「遺産」発見! 経験・知見・価値観を「本」にする方法
【編集余話】
今年は意識的に、「今まで見たことない世界を見よう」をテーマに、いろいろと選り好みせずにかじるようにしていました。たとえば、コミックを読んだりアニメを見たり(これまではほとんど縁がありませんでした)、映画館に行ったり、コンサートや美術館に行ったり、連ドラを苦行のように見まくったり(1クール15本超見ていた時も…)。
どれもこれもを通じて何をやっていたのかというと、ありていに言えば、感性を磨いていたのかな? と思います。もっと言えば、「人(自分)とはなんぞや」を知るために、こうしたことをしていたのだと。
これからは、ますます「感性」が問われる時代だと思います。オリジナルの、柔軟でユニークな発想と、人それぞれの生き様といいますか、価値観や自分軸をどこに置くかが問われます。それこそが人間らしさですから、人工知能が発達してくればなおさらです。
読んだり観たり聴いたり、いろんな世界をかじるのは、その感性を豊かにするための大切なプロセスなんですね。これからも新しい扉をどんどん開けて、“自分ならでは”を追求していきたいと思います。
●面白かったドラマ・アニメ
『VRおじさんの初恋』『宙かける教室』『虎に翼』『ちゅらさん』『おっさんのパンツがなんだっていいじゃなか!』『葬送のフリーレン』など
●面白かった小説・コミック
『傲慢と善良』『女のいない男たち』『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』『東京都同情塔』『憂国』『チ。』『黄泉のツガイ』『異国日記』など
映画は多数ありすぎるので今日はここまでにて。
(田中)