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【新連載/第11回】写真と資料で彩る、あなたの自分史――思い出を鮮やかに伝えるヒント

2025.01.22

この連載ブログは、「あなたの人生、そしてあなたの会社の『ブランド』を、本にしませんか?」という提案のもと、あなたの中にある「遺産」(経験、知見、価値観、想い)を、あなただけの「一冊の本」として、未来へ遺すためのお手伝いをする全30回のシリーズです。「本」という形を通して、あなたの人生、そしてあなたの会社の「ブランド」を、より豊かに、そして後世に伝えていきましょう。今回は第2部、第6回目です。(過去記事:第1回 / 第2回 / 第3回 / 第4回 / 第5回 / 第6回 / 第7回 / 第8回 / 第9回 / 第10回

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『あなたの人生を、最高傑作に。~人生を編集し、未来へ遺す30のヒント~』
第1部:あなたの中に眠る「遺産」を発見する(1〜5回)
第2部:自分史を編み、未来へ遺す(6〜15回)
第3部:ブランドストーリーを紡ぎ、未来へ繋ぐ(16〜25回)
第4部:「本」が繋ぐ、過去・現在・未来(26〜30回)

【 今回は第2部の11回目です 】


 

写真と資料で彩る、あなたの自分史――思い出を鮮やかに伝えるヒント

視覚的な要素で物語を彩る

前回は「ストーリーテリングの技術」についてお話ししました。今回は、それをさらに印象的にするための「写真」や「資料」の活用方法に注目します。視覚的な要素は、文章だけでは伝えきれない情景や想いを補完し、あなたの自分史をより鮮やかに演出してくれます。

懐かしい写真や手紙を並べてみると、不思議と当時の情景や想いがよみがえるもの。これは、文字だけではなかなかかないません。

 

写真を活用するポイント

写真は、エピソードを具体的にイメージさせる強力なツールです。

選び方のコツ

・時代を物語る写真
その当時の服装や街並みが映っている写真は、読者に時代感を伝えやすく、物語の舞台を鮮明に思い描いてもらえます。

・感情を引き出す写真
笑顔や涙、あるいは真剣な表情など、人の感情が表れている写真は、文章の内容に深みを与えます。

 

配置の工夫

・文章と関連付ける
ストーリー中のエピソードと写真を近い位置に配置することで、読者が自然とエピソードをイメージできます。

・キャプションを添える
写真について一言補足するだけでも、その写真が持つ物語や背景が一層わかりやすくなります。

 

資料を活用するアイデア

資料とは、手紙や日記、切り抜き、証明書など「思い出の断片」を含んだ物品のこと。これらは自分史をリアルにし、読者の興味を大きく引き立てる重要な役割を果たします。

資料の選び方

・人生のターニングポイントを象徴するもの
卒業証書や入社通知書、資格合格証などは、あなたの努力や成長を具体的に伝えます。

・個人的な感情がこもった品
手紙やメモ、日記の一部などは、その時の素直な気持ちが表れているため、読者の共感を得やすい要素になります。

 
デジタル化のすすめ

・スキャンや写真撮影で保存する
古い資料は劣化しやすいため、スキャンやスマホ撮影でデジタル化しておきましょう。制作段階でスムーズに活用でき、長期保存にも役立ちます。

・クラウド保管で共有しやすく
デジタル化したデータをクラウドに保管すれば、家族や友人と簡単に共有できるので、自分史づくりへの協力を得やすくなります。

 

写真と資料でストーリーを補完する方法

写真や資料は、読者に「そこに自分もいるような」臨場感を提供し、自分史の魅力を倍増させます。

・昔と今の写真で対比を作る
幼少期と現在の写真を並べるだけで、あなたの成長や人生の変遷がひと目で伝わります。

・資料でリアルさを演出
実際の手紙やメモが差し込まれていると、その時代の空気感がグッとリアルになります。「ここに書かれている言葉は、まさにあの瞬間の生の想いなんだ」と、読者が体感できるでしょう。

自分史を作る過程で、写真や資料が語るストーリーは想像以上に大きな力を持っています。

 

視覚的要素で記憶を鮮やかに

写真や資料を上手に組み合わせることで、自分史は格段に深みを増し、読者の心に強い印象を残すコンテンツへと生まれ変わります。文章と視覚情報が相乗効果を生むことで、あなたの物語がよりドラマチックに、そして鮮明に伝わるはずです。

次回は「自分史を『本』にする魅力」をご紹介します。印刷・製本という形に残すことで生まれる特別な価値や、モチベーションを高める秘訣をお伝えする予定です。

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▶︎ 次回の記事:【新連載/第12回】 執筆中
▶︎ 前回の記事:【新連載/第10回】 読み手の心に響くストーリーテリング技術
▶︎ 前々回の記事:【新連載/第9回】 自分史の「型」を知る ––– あなたの人生をどのように表現しますか?


【編集余話】
今日も時代劇の話ですが、今年の大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺』がスタートしました。私たちの業界、出版業界の祖ともいえる蔦屋重三郎の一生を通じて、現代にも通じる日本の文化、表現の自由、庶民の生き様を見せてくれるのではないか、と期待しています。
この国、日本の強みは、何はともあれ、庶民のつよさにあるのではないか、と私は考えています。古今東西、「歴史」で描かれるのはとかくリーダー的な人々ですが、市井(大衆)の中にこそキラリと光る逸材が多いのが、この国の実態ではないかという気がします。そこに脚光が当たった初の大河ドラマということで、楽しみでなりません。

▶︎ NHK『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺』 *1/26(日) 午前1時 まで、過去放送が見られます

ところで、明日香出版社では『べらぼう』を控えめに言って10倍は楽しめる(!?) 蔦重の本格的な解説書を発売しました。出版界のジャイアンこと、天才工場・吉田浩さんを著者に迎え、文章+マンガでわかりやすく解説しています。かつての日本史の授業では、「文化史」は面白いと思えなかったものですが、今になって学び直すと、最高に面白いですね。


▶︎決定版 蔦屋重三郎のことがマンガで3時間でマスターできる本』(吉田浩著・明日香出版社)

ぜひ1年間、ご一緒に楽しみましょう!

(田中)

 

『決定版 蔦屋重三郎のことがマンガで3時間でマスターできる本』(明日香出版社/2024年11月発行)
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